EPSON NJ2150のOSをアップグレード
EPSON Endeavor NJ2150というノートPCのOSをWindows Vistaから7へアップグレードした際、デバイスドライバーの適用に少し苦労したお話
2016-06-26 | コンピューター
Windows Vistaから7へアップグレード
EPSON Endeavor NJ2150(詳細はPDF)という我がノートPCは、2008年11月に発売が開始され、7年以上が経過したPC。OSはWindows Vista Ulutimate 32ビット。しかし、Vistaのメインストリームサポートは確かに2012年4月10日に終了したが、延長サポートが終了する2017年4月11日まで日はあるのに、Google Chromeをはじめ今やデファクトスタンダードと化したChromium系ウェブブラウザーが利用できなくなった。他のソフトも追随気味。だからWindows 7 Professional 64ビットにアップグレードすることにした。Windows 10のご時世に、メインストリームサポートが2015年1月14日に終了したWindows 7を選択するのには理由がある。
メモリー不足で更にストレージをSSDへ換装
このノートPCが積めるメモリーの上限はDDR2-667(PC2-5300)の2GBx2スロットの計4GBで、既に上限まで積んでいる。しかし、Windows 8以降で4GBではやや苦しいからだ。詰んでいる。Windows 7ですらメモリーが4GBでは苦しいかも知れない。だから、メモリーがスワップした場合でも可能な限り速度を低下させないため、ストレージをHDDからSSDへ換装した。
また、Bluetooth接続のために、併せて内蔵Wi-FiをIntel Wireless WiFi Link 4965AGN(詳細はPDF)からBluetoothと一体型のものに換装しようとしたが、PCIe Mini Cardにソソる製品がなくて見送った。なお、その他のスペックは、CPUがIntel Core 2 Duo P8600で、 TFT液晶画面のサイズが15.4型WXGA(1280x800)。
Windows 7をクリーンインストール
苦労してプロダクトキー付きインストールメディアを入手し、換装したSSDへクリーンインストール。Windows 7が起動したら、念のためオンライン認証用に、インターネットオプションの詳細設定のタブでSSLのチェックボックスをすべて外し、TLSのチェックボックスをすべて入れた。次に、コマンドプロンプトを管理者として実行し、プロダクトキーを適用した(remから始まる行はコメントなので不要)。
rem プロダクトキーをクリーンアップ
slmgr /upk
rem 新しいプロダクトキーを適用
slmgr /ipk XXXXX-XXXXX-XXXXX-XXXXX-XXXXX
rem ここで初めてインターネットへ接続
slmgr /ato
rem プロダクトキーがオンラインで認証
しかしここでよく見たら、入手したメディアがService Pack 1(SP1)ではないことに気付いた。がっかり。しかも、デバイスドライバーのいくつかがまともに当たっていない。Microsoft Updateよりも何よりもまずこれらを当てて、SP1をインストールしなければ。
SIS Mirage 3+のグラフィックスドライバー
SiSお嬢さんには一番苦労した。NJ2510のチップセットはSiS M672FXという聞いたことのないもので、その統合グラフィックス(IGP)はMirage 3+という激レアなもの。IGPのベンダーIDは1039で、デバイスIDは6351。
まずはMozilla Firefoxをインストール。次にMozilla FirefoxからMicrosoft Updateカタログ(MUC)でSiS Mirage 3+ Driver
を検索し、ヒットしたSilicon Integrated Systems Corp. - Display - SiS Mirage 3 Graphics
というAMD64用のグラフィックスドライバーをダウンロード。これを解凍し、ドライバーの更新
で適用したところ、動作がやや不安定になり、ほどなく画面が固まった。失敗。この問題の解消方法には2種類ある模様。
- SiSの公式サイトで配布している
SiS UniVGA3 Graphics Driver
(R529_Logo.zip)をインストール - エプソンの公式サイトで配布しているNJ2150又はNP12用ビデオドライバーをインストール
MUCのドライバーを含め、3つとも中身をデバイスIDの6351でgrepすると、セットアップ情報ファイル(拡張子.INF)等がヒット。バージョンは7.14.10.5290で同じ。各DLL・INF・CATファイルのタイムスタンプは微妙に異なるが、ハッシュ値は同じ。違いはMUCのドライバーだけにインストーラがない、つまりSiS VGA Utilitiesがインストールされないこと。とりあえず1.の方法を選択したが、現時点で画面が固まる問題は生じていない。
なお、当初はOSをLinuxへ変更することも考えたが、LinuxではX.Org向けSiS用グラフィックスドライバーの出来がイマイチで、IGPがその性能を十分に発揮できない。ただでさえ華奢なSiSお嬢さんの性能にもかかわらず、だ。Linuxへの変更をシミュレートしたとき、2020年1月15日(Windows 7の延長サポート終了日)までこの激レアなIGPを引っ張っていく道程が見えなかったため諦めた。ただ、今確認したらX.Orgのxf86-video-sisのリポジトリーでは、ビルドしてみないと何とも言えないが、メンテナンスが継続している模様。
リコーのメモリーカードコントローラーのデバイスドライバー
不明なデバイス
が2つあるが、一つはベンダーIDが1180でデバイスIDが0592で、もう一つはベンダーIDが1180でデバイスIDが0843。前者がRicoh Memory Stick Host Controllerで、後者がRicoh SD/MMC Host Controllerというメモリーカードコントローラーの模様。これらにデバイスドライバーを当てるのは簡単。
- MUCで
Ricoh Memory Stick Host Controller
を検索し、ヒットしたRicoh Company - Storage - Ricoh Memory Stick Host Controller
というWindows 7以降用のCAB形式のファイルをダウンロード - 続けて
Ricoh SD/MMC Host Controller
を検索し、ヒットしたRicoh Company - Storage - Ricoh SD/MMC Host Controller
というWindows 7以降用のCAB形式のファイルをダウンロード - 任意の場所に
Ricohというフォルダーを作成し、更にその中に1及び2のフォルダーを作成 - 3.の
1のフォルダーには1.のCAB形式のファイルを解凍 - 3.の
2のフォルダーには2.のCAB形式のファイルを解凍 - デバイスマネージャーで
不明なデバイス
をダブルクリック、表示されたプロパティ画面のドライバー
タブでドライバーの更新
をクリックし、コンピューターを参照してドライバーを検索
で3.のRicohフォルダーを指定すれば、自動的に最適なデバイスドライバーが適用 - もう一つの
不明なデバイス
にも6.を実行
事前に3.のRicohフォルダーをデバイスIDの0592及び0843でgrepすると、セットアップ情報ファイル等がヒットすることを確認済。ただし、適用後にテストしていないからホントに当たっているかは不明。
Realtekのオーディオドライバー
セットアップでオーディオドライバー(サウンドドライバー)は当たっているのだが、デフォルトフォーマットのビット深度・サンプリングレートの上限が16ビット・44100Mhzのトンデモ仕様。ベンダーIDは10ECでデバイスIDは0660。Realtek ALC660というオーディオコントローラーの模様。蟹のオーディオドライバーを更新するのは簡単。
- MUCで
Realtek High Definition Audio
を検索し、ヒットしたRealtek Semiconductor Corp. - Audio Device, Other hardware - Realtek High Definition Audio
というWindows 7用でAMD64用のCAB形式のファイルをダウンロード - 任意の場所に
Realtekというフォルダーを作成 - 2.のフォルダーに1.のCAB形式のファイルを解凍
- デバイスマネージャーで
Realtek High Definition Audio
をダブルクリック、表示されなプロパティ画面のドライバー
タブでドライバーの更新
をクリックし、コンピューターを参照してドライバーを検索
で3.のフォルダーを指定すれば、自動的に最適なデバイスドライバーが適用
事前に2.のRealtekフォルダーをデバイスIDの0660でgrepすると、セットアップ情報ファイル等がヒットすることを確認済。これでデフォルトフォーマットに24ビット・48000Mhzを選択できるようになった。後述のSP1適用後のMicrosoft Update終了時にASIO4ALLとTracktion 4 Free、PreSonus Studio One 3 Primeでテストしたが、DSP値が持続的に跳ね上がり、ノイズが乗った。現時点で再現性がないため原因不明。
Windows 7 Service Pack 1の適用
これでようやくSP1が適用できる。MUCでWindows 7 Service Pack 1
を検索し、ヒットしたx64 ベース システム用 Windows 7 Service Pack 1 (KB976932)
をダウンロードしてインストールするだけ。実はもう一つ当たっていないデバイスドライバーがあり、解決できなかったのだが、SP1にしたらこの問題は解消されていた。グラフィックスドライバーを除く前述のデバイスドライバーのいくつかも、もしかしたらSP1の適用で問題が解消されるのかも知れない。
Windws Vistaを振り返る
描画処理の性能だけ見れば、SiS Mirage 3+は決して優れたIGPではない(だがそれがいい)。にもかかわらず、それなりに動作していたWindows Vistaはホント過小評価されていると思う。びすたんは確かに出だしでやや躓いたが、その後すくすくと成長した。だからまったく不満はなく、その前のWindows XPよりむしろ気に入っていた。でもVistaから変更せざるを得なくなり、ちょこっと寂しい。

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